生産者インタビュー

熊野地鶏

佐野公彦氏

佐野 公彦 氏熊野市ふるさと振興公社

熊野地鶏は三重県の畜産研究所が
約10年かけて開発したブランド地鶏。
熊野市ふるさと振興公社の佐野公彦さんは、
その販路拡大やブランド浸透のための
取り組みなどを担当されています。
販売・販促の面から生産者をサポートする佐野さんに、
熊野地鶏に対する想いをうかがいました。

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熊野地鶏が開発された経緯は?
熊野地鶏は三重県の銘柄鶏である伊勢赤どり、同じく三重県原産の八木戸という天然記念物の軍鶏(シャモ)、そしてブランド地鶏として確立している名古屋コーチンを掛け合わせたものです。とにかく「日本一うまい鶏をつくろう」という意気込みで研究を始めた結果、この3種の掛け合わせにたどりつき、熊野市が生産地に選ばれました。血統的に優れた地鶏ではありますが、さらにこの熊野の特性を生かした要素を加えようということで、日本最大級の棚田として知られる丸山千枚田で収穫された玄米、そして熊野でしか生産していない柑橘の新姫、その果汁を絞った後の皮を飼料に加え、自然に恵まれた熊野ならではの飼育を行っています。
味の特長は?またおすすめの食べ方は?
110日かけて育てることで赤身の味わいが非常に強くなり、歯応えもプリッとほどよい弾力が生まれます。飼育日数が短ければ味わいが弱くなるし、長すぎると肉が硬くなる、その間のベストな頃合いに出荷しています。脂の味わいも深く、臭みもありません。鶏肉が苦手という方はよく脂の臭いを気にされますが、鶏嫌いでも熊野地鶏なら食べられたというお声もいただいています。一般的にパサついた食感をイメージされるむね肉も、熊野地鶏は違います。しっとりとした舌触りが特長で、ミシュランの星付きレストランでも使っていただいているほど秀でた肉質です。
おすすめの食べ方を聞かれると、いつも塩焼きで充分とお伝えしています。余計なことをする必要はありません。ただ焼いて塩をふるだけ、それだけでおいしいです。ご家庭でも簡単に調理できるのでおすすめですよ。
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熊野地鶏の生産・販売に懸ける想いを教えてください
そもそも私たち熊野市ふるさと振興公社がなぜ畜産物や農産物の販売に携わっているのかと言うと、根本には過疎化の問題があります。仕事がないから若者が定着せず過疎化が進むという現状に歯止めをかけるため、産業を活性化させ、雇用を生み出したい。そうした目的で様々な特産品を生産していて、熊野地鶏もそのうちの1つであり、地域活性化の起爆剤になるような熊野を代表するブランドに育て上げたいと思っています。現在の生産数は年間3万羽ほどで、ほかの有名なブランド地鶏と比べるとまだまだ少なく、市場にもあまり流通していません。今は知名度を高めて需要を創出すると同時に、需要に対応できるよう生産数を拡大することが課題ですね。
三重県にお住まいのみなさんにメッセージをお願いします
今までは飲食業界を中心とした販路が中心だったため、業界知名度が高まる一方で一般知名度はそれほど高くなかったかもしれません。これからは皆様により身近に感じていただけるよう、小売店や個人向けの販路も拡大する予定ですので、飲食のプロが認めた食材を、ぜひご家庭でも味わってください。
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